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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

オバケやかたのひみつ まんげつのよるになにかがおこるよ

 

 日本人作家の作品だが、主人公はマイケルくん。マイケルくんはそばかすがあり、やや白人系(?)の男の子風だが、パパの外見は日本人風(名前はトムだから日系?)。オバケが大好きでオバケグッズが大好きなマイケル君は、パパの名前が書いてあるお化け屋敷のミニチュアを見つけ、勝手に自分の部屋に持ち帰ると満月の夜に、そこでオバケが楽しく遊ぶようすをみつけ、一緒に遊ぶ。お化け屋敷がマイケルの部屋にあるのを見つけたパパは、にっこりして次の満月、いっしょにオバケがくるのをまってくれる、という物語。「おばけ」を子どもたちは大好きだし、絵もあまり怖いおばけじゃないところが喜ばれそう。おとうさんの登場もいい。ただ、なんとなくマイケルって名前にしなくてもいいような気がしました。逆に今どきの絵本作家は、こだわりがない結果かもしれませんね。