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お話のたきぎをあつめる人 魔法の図書館の物語

 

 物語はおじいさんと二人で暮らすステレが、たった一冊の自分の本を壊れるほど読んでしまい、もっと本が読みたくて、おじいさんに教えてもらったお城の図書館を探しに行った。このお城は伯爵のものでしたが、伯爵が旅から帰らないのを悲しんだ妻が息子を連れて出ていき、無人になったのです。魔法の小枝の力をかりて、ついに図書館にたどり着き、読んだ本の物語を村で語るようになります。けれども、そのステラに冷たい目を向ける親子がいたのです。

一度は開いた図書館が、魔女によって再度閉ざされ再生するというラストに向かい、物語はテンポよく展開していく。薄い本で、挿絵が豊富で読みやすいが、同時に魔法の図書館のイメージはあまり小さな子向きではないとも思った。ひょっとすると中学生位で、こういうお話に心惹かれる子がいそう。