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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

白菜のなぞ

 

白菜といういかにも日本的な野菜が、実は明治になって初めて入ってきたのはなぜか? という謎を解くユニークな本。まず「白菜が入ってきたのは明治時代」という意外性、だけどすぐ近くの中国や韓国で作られている白菜が、なぜ入ってこなかったの? という謎の理由として、日本で栽培しようとしてもうまくいかなかった歴史をあげ、ではなぜうまくいかなかったのか? という理由をさぐっていく。育て方はクリアしても、2代めの白菜が実らない謎から「種」の問題に入っていく。ごく身近なところにある驚きの事実を追いかけていくところが面白い。