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闇の覚醒 死のエデュケーションLesson2

 

シリーズ2作目、前作より分厚くなって発行。いよいよ4年生の卒業を前にして、思いがけず自分のチームも手に入れたガラドリエル。だが、準備を進める中で、徐々に自分の力の高まりを感じる。そして、自分とオリオンが力を合わせれば、全員が無事に卒業できるのではという事に気づいてしまった。とはいえ、それだけでは足りない。そして、学校はガラドリエルに思いがけない意志を伝えてくる。4年生どころか、全員で学校を脱出し、同時に外の魔物を極力駆逐するという道だ。推理小説のどんでん返しのような展開が続く中で。ついに卒業の日が訪れる。彼女の計画は成功するのか?  実は、これを読みながら、ガラドリエルのキャラはラノベの悪役令嬢モノだなぁ・・・などと考えてしまった。自信がない自分に、実は評価が寄せられている。悪いことを起こすのではなく、むしろケタはずれのすばらしい事態を起こせるって、ちょっとあこがれですよね。悪役令嬢もの好きの子にすすめてみても良いかも。