児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

私のスポットライト

 

彩希は特に目立たない中学生。ところが、クラスの女子の派閥対立のせいで、思いがけず、文化祭の劇の主役がまわってきた。学生時代に演劇をやっていたお父さんに教えてもらい、頑張って発表をやり遂げると思いがけないほどの充実感があった。もっと演劇をやってみたい! だが、劇団に入るのは想像以上にお金がかかる。ところが、ここで応援してくれたのはまたもやお父さん。一方彩希のいとこの美冬は、とてもかわいい。なんと大手の事務所にスカウトされてモデルやテレビにでるようになっていった。かわいくないとダメ? そして劇団に入ったことを知られてクラスの子からもからかわれる。自分みたいなとりえのない子が舞台にあこがれるなんておかしい? クラスからはじかれたくない! 自分は何がしたいんだろう? 迷いながら進む彩季の姿をうまくまとめて楽しく読ませてくれる。でも、どことなく大人目線の気がするのは、私の偏見かな?