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キュリオと月の女王

 

わたしは、しろくま。名前はベベ。わたしのところへは、キュリオという男の子がよくやって来て、いろいろと難題を言ってくる。

ある日も、「月の女王さまに、会いにいかないか?」というので、わたしは、海辺で会えるよ、とでまかせを言い、海の家を営むマダム・ローゼンタールに、月の女王のふりをしてくれるよう、手紙で頼んでおく。

ところが、キュリオとわたしが海を目指して出発した後で、彼女はその日海の家を留守にするということがわかり、困り果てるわたし。でも、海の家に着いた夜、わたしが眠ってしまった間に、キュリオは月の女王に会い、一緒に海辺を散歩したと、ベベに話してくれたのでした。

幼年童話風の文字の大きさ、少なさですが、くまがおとな目線で語っていたり、話の筋とは関係ない雑学(たとえば、薔薇という漢字の書き方)がはさまれたりと、高学年以上向けです。 (は)