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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

津田梅子 女子教育のとびらを開く

 

まんがっぽい挿絵に、会話多めの文章。女子留学生5人のうち最年少で戯れるように過ごした最初の日々や、最期まで志を共にした永井繁子と山川捨松をお互いに「ザ・トリオ」と呼んで励まし合ったとか、たわいのないエピソードに親近感がもてそう。

梅子の父親の仙も農学校を創設し、それが青山学院の前身だとか、筑波大学付属視覚特別支援学校や普連土学園の創立にも関わったことなどが驚きで、父親の考え方、行動力から受け継いだものも大きかったのかと思わせます。 (は)