児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

千びきのおおかみ 日本のこわい話

 

千びきおおかみ: 日本のこわい話 (こぐまのどんどんぶんこ)

千びきおおかみ: 日本のこわい話 (こぐまのどんどんぶんこ)

 

 「こわいおはなしが読みたい」と言ってくる本を読み慣れていない子に勧めるにはちょうどいい本。タイトルに「こわい話」と入っていると、確かに怖い話と子どもが納得してくれるのがありがたい。「おいとけ堀」は比較的知られていると思うが、「子育てゆうれい」などは意外と収録されている昔話がないかと思う。「ずんべえ桃」は「なら梨とり」の類話だが三郎と一郎二郎の行動にあまり差がないので、よく助かったなぁと思った。6編が収録され、いずれも短いので、読んであげるなら5歳くらいでも可。