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どうくつをたんけんする

 

どうくつをたんけんする (たくさんのふしぎ傑作集)

どうくつをたんけんする (たくさんのふしぎ傑作集)

 

 夏休み、ぼく(かずお)は、洞窟研究所の先生と娘のみよちゃんの案内で洞窟探検へ。洞窟には川や滝もあるので、ヘルメットをかぶり地下足袋をはいてさあ出発!というストーリー仕立てで、洞窟や鍾乳石の成り立ち、洞窟に住む生物、日本と世界の主な洞窟を紹介していく。

さまざまな形の鍾乳石によってつくられる地下宮殿のような景色。その鍾乳石の元となる石灰岩古生代の生物の化石だということ。かつては人間も洞窟に住んでいたこと。そして山登りやダイビングの技術を使って行う洞窟研究の様子など、さまざまに子どもの興味を誘う。

ちなみに研究所の先生とは『コウモリー地下実験室からの報告―』(福音館書店)の著者庫本正氏で、冬休みにはコウモリを観察しよう!というラストになっている。