ムシというのは、昆虫に虫編の蛇や蜥蜴ついでに亀など小動物も含めた著者の表現。子どものころからムシ好きだった著者が田んぼ、池や川、畑など場所ごとに様々なムシとの出会いやエピソード、観察のやり方を紹介してくれている本。元々コラム的に書いていたものをまとめたために、小さな読み切りエピソードになっているので、あまり本が好きでない子どもたちにも読みやすいだろう。自分の興味をもったあたりから読み始めても大丈夫。エピソードの幅は広く、例えばミミズが役に立つことを述べた中でクレオパトラはミミズの有用性を知っていて、国外持ち出しを禁じた、などと言うのまである。気楽に楽しく読める一冊。