児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ぼくの庭ができたよ

 

ぼくの庭ができたよ
 

春、ぼくたち家族は広い庭のある家に引っ越してきた。庭の中に自分の場所をもらったぼくと妹。ぼくはいろいろな花を、妹のカロリーネは食べられる野菜を育てることにした。隣のマンションに住むルーカスは植物や虫、鳥のことをよく知っていて、種のまき方や育て方を教えてくれる。ぼくたちは庭に友だちをよんで、春は花、夏は青々とした葉っぱの下でパーティー、秋には焼きぐり、冬は雪遊びを楽しんだ。
花や鳥、虫など庭の四季の変化が美しく描きこまれています。新訳の「庭をつくろう!」(ふしみみさを訳、あすなろ書房)よりこちらがおすすめ。たとえば、隣のマンションのルーカスは車椅子に乗っているのが絵を見るとわかるが、新訳では、交通事故にあったからなんだと話すくだりがあるなど、筋には関係ないキャラクター描写がちょこちょこ挟まれて余計に感じます。   (は)