気づいた時チェーンは記憶を失っていた。屋根から落ち、青い服の女の子のイメージ以外何も思いだせない。離婚した父親は13歳のチェースはアメフトの名選手だと保証してくれた。だが母親は何かを隠している。学校に行くと奇妙な視線が！ いったい自分は何をやったんだ・・・。と、ドキドキするような導入からいろいろな人物の視点からチェーンのことがわかってくる。かつては乱暴で、弱い物いじめをし放題だったチェースとその仲間アーロンとベア。この３人組のいじめに耐えきれなくなって転校までしたジョエルとその双子の姉シェシェーナ。そしてアメフト部からオタクとなめられていたビデオクラブのブレンダンは、ひょんなことから新チュースと友だちになる。さまざまな疑いの眼で見られながら、かつての自分が嫌われ者でひどい人間だったことに気付いてショックを受けるチェーン。また何かのはずみで自分は戻ってしまうのか？ そしてまた周りも疑う。事故前の悪さの罰として行っていた老人ホームで出会った偏屈な老人ソルウェイさんと徐々に関係が築かれ、シェシェーナともそれがきっかけで関係が好転するのだが、全てがひっくりかえるような現実と直面することになる！ 自分をもう一度見直すチェーン。本当は、誰でもそれができるんじゃないかな。
