5年生になると、風景も人物もぐんと大人の絵になってくる。想像して描く場合も、象徴や抽象的な表現の域に入っていくようです。大人に近づく子どもたちへ、心を解放し自由に創作しようというメッセージを強く感じます。
「絵を見て、感じたこと」を自由に言ってみようという項目があり、アンリ・ルソーやダリの絵について好き嫌いを含め様々な感想が挙げられています。私は図工が苦手でしたが、感想を書くのだったら楽しかったかもなあと思います。
「焼き物の話」という文章は小学校教諭によるもの。縄文土器と現在のプラスチックの器を比べて「便利なら、なんでもよいというものではない」とつづられていますが、自分が使った図工の教科書に署名入りの文章なんてあっただろうかとはっとしてしまいました。 (は)