児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ヒューゴとジョセフィーン

 

ジョセフィーンは1年生になりました。いじめっ子の洗礼を受けますが、初めての友だちもできます。ある朝、学校へ行く途中に出会った男の子は、木切れでトロルを掘ることに夢中で遅刻するのもかまわないようす。翌日、授業時間の最後になってジョセフィーンのクラスに現れ、ヒューゴだと名のります。ヒューゴのかばんの中はいろんな種類の木切れやドングリ、小石などでいっぱい。学校の時間や勉強の枠にはまらない変わった子ですが、先生にも上級生にもはっきり自分の考えを言うので、またたく間にクラスの人気者になります。終盤、ヒューゴが学校に来なくなり、父親がろうやに入れられたとのうわさが広まります。でも、ジョセフィーンがまたいじめられていたところへ、さっそうと帰ってきて助けるヒューゴ。お父さんの逮捕も、弱い者いじめのやからをなぐったためとわかります。最後は、クラスみんなそろってのクリスマスパーティーで結ばれます。 (は)