ノヴァは言葉がうまく話せないし、過敏でコミュニケーションがうまく取れない。まわりは、ノヴァは知能が遅れていて、言葉もわからないと思い込んでいる。わかってくれたのは姉さんのブリジットだけ。パパが戦死してから、ママは少しづつおかしくなり、ブリジットが家の事やノヴァのめんどうを見てくれていた。でも、ついにママは何もできなくなり、二人は里親を転々とする。ノヴァの知性を理解してくれた唯一のブリジットはいなくなり、ノヴァはまた新たな家族に引き取られた。この家の両親はとてもやさしいし、部屋もステキ。でも、今まで何度も追い出されてきたノヴァは、信じていいのか不安だ。早くブリジットに迎えに来て欲しい。宇宙が大好きなノヴァ。ビオレッタは、学校の先生が搭乗するチャレンジャー号の打ち上げは、一緒に見ようと約束してくれた。だから、その時にはきっとくれるはず。新しい学校で不安にかられながらも、同級生と仲良くなるノヴァ。一日一日と近づくチャレンジャー号の打ち上げ。このロケットは打ち上げ直後に爆発したことを知っている私たちにとって、緊張が高まる。そして、誰にも理解してもらえないノヴァの孤独。意外なラストに見える、希望がうれしい。
