やっと釈放されたの焜霖は、幼馴染のきみこと再会。かつて望んでいた教育界への道は前科のために閉ざされる。アルバイトから始まって編集部にはいるが、そこでも前科のせいで退職に追い込まれる経験もしながら、しだいに編集者としての才覚が認められていき、きみことの結婚も果たす。仕事をしながらも、元収容所の人間や、政府のせいで仕事を失った若い漫画家たちに仕事をまわす。教育者の夢を子ども向けの雑誌で果たそうと駆けずり回り成功するが、貧しい子どもたちへの援助や仕事を広げた先に、水害により全ての財産を失い、親戚や友人からの借金も返せなくなる。自殺さえ頭をよぎる中から、もう一度立ち上がる決意をする。白黒から黄色と紫を基調として明るさを取り戻していく焜霖の姿を反映させている。
