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サンタルのもりのおおきなき

 

サンタルの森にある大きな木は、動物も鳥も大好き。村の人たちも気のそばで踊りました。トヌは太鼓を、カヌは笛を吹いて幸せだったのに、王さまはお城の門を作るのに、木を切り倒してしまいます。獣も鳥も去ってしまった後に、トヌは、切られた太い枝で太鼓を、カヌは細い枝で笛をつくります。奏でる音は、かつての木のざわめき、鳥も獣も戻ってくれました。素朴な雰囲気の絵がとても魅力的。細かく描かれているので、近くでじっくりとみたい。