太平洋戦争前後に子ども時代を過ごした人たちが語る、戦争のあるくらし。1~2ページごとに1つのエピソードと絵が添えられます。
つらい過酷な話が多いけれど、日常の楽しい、おいしい思い出もある。
8歳で疎開先の農作業を一人前にはたらいたこと。配給のお米を守るため12歳で警官と対峙したこと。名護湾をうめつくす米軍の船を見下ろした7歳の体験。原爆投下後、米兵に病院へ連れていかれ写真を撮られた8歳。14歳で死体はこびをした人・・・
一方で、お気に入りのワンピースがABC柄だというので灰色に染められてしまってがっかりだったとか、1945年8月15日の朝、水車小屋の水路で楽しく水あそびしていたとか。表紙に使われているのは、1945年8月6日の広島、避難場所ちかくに鉄棒を見つけ、うれしくなってくるんくるん逆上がりをしたという思い出・・・!
子どもの目で見て感じ考えた証言は、正直で鋭いです。
堀川理万子さんが、父親の話をきっかけに制作。1人ひとりに丹念に聞きとりを重ね、3年という月日をかけたそうです。
勤め先のブックフェアでは、低学年の女の子がじっくりページをめくりなが見入っていて、明るい色調のイラストが子どもにも手に取りやすいのかな、と思いました。ぜひ親子で読んでほしいです。関連年表、地図、参考文献もあります。 (は)
