シーラス 青い馬―シーラスシリーズ〈9〉 (児童図書館・文学の部屋)
- 作者: セシルボトカー,Cecil Bodker,橘要一郎
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1997/08
- メディア: 単行本
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メリッサが町へ行ってしまったことに心騒ぐシーラスは、思い切って旅立つことに決めた。まだ行ったことのない山地をたどる中、シーラスは幻想のような青い馬の群れと遭遇。直後に飢えに瀕した村に着く。この村は、馬に依存して暮らす村だった。馬の長い毛で毛織物を作り、馬の肉も食べ、馬で耕作をしていた。だが、馬の姿が消えたため、滅びかけていたのだ。笛で馬を呼び寄せ、村は活力を取り戻すが種もみまで食べていた。シーラスは山の下の市で種もみを手に入れるため出かける。途中、馬の村から飢えで下山した炭焼きグルドと、結婚前に妊娠したため家を追い出されたエヤにであう。エヤの子の父は、エヤを捨てたが、グルドはその母子を迎え、男の子を自分の子として育てていた。シーラスとともに、グルドとエヤも村の市に向かうが、昔の男フンベアトは、エアが他の男と共にいるのに嫉妬し、暴力的に取り戻そうとしたあげくグルドに逆襲される。シーラスは馬の芸で、お金を手に入れ、種もみを買う。グルドとエアも、逆恨みをしたフンベアトに家を焼かれ山の村に戻る決意をする。種もみと新たな住人を迎え、村人はシーラスに感謝の印に青い仔馬を贈る。そして、シーラスはメリッサに会いに戻り、再会したメリッサに青い馬を贈ることで、思いを伝える。メリッサは馬を受け取り、互いの道を進みながらも絆が続くことを再確認する。ふぅ、やれやれです。