松岡氏らしく絵が緻密で面白いが、添えてある文章は断片的で、ページからページのつながりがないのが残念。たとえばヒグマの足跡を見つけて血の気が引いた、という文章。で、結局は遭遇しなかったことは最後のページでわかるのだが、ページをめくると次のワンシーンという感じだったので、ちょっと断片的なかんじがした。また、大雪山とあったが、コンブが海岸にというページがあり、冒頭の地図を見直す。たぶんえりも岬?と思ったが、地図を見ても場所がわからなかった。もうちょっとルート(位置)がわかりやすいと自分も旅をしている気分になれるのではないかと思った。