美月はまもなく中学3年生。お父さんは死んでしまい、保育士のお母さんとインコのピーコと暮らしている。バレー部で頑張ってはいるけれど、身長が低くてなかなか活躍できないのが悩み。ある日、ピーコが窓から逃げ出し、下の柴田のおじいちゃんの家の網戸にひっかかってしまった。おじいちゃんに頼んで救い出すことができたが、その時、一人暮らしのはずのおじいちゃんの家に誰かがいる気配にハッとする。3年生になり、顧問の先生が変わったこともあってバレーの上達を感じられるようになってうれしいけれど、高校受験は悩み。そして時折柴田のおじいちゃんの家から聞こえてくる女の子の声も気になる。自分の気の弱さからくる卑怯さに自己嫌悪を感じたり、バレーを少しでも上達したいと練習する美月は、素直に共感できる女の子。そして柴田のおじいちゃんのところにいた女の子の秘密とは? 今は、子ども時代にもいろいろ問題が起こっているけど、みんな幸せでいて欲しい。