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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

こうさぎとほしのどうくつ

 

夏のひざしのなか、子うさぎ4匹は川で遊んでいると、となりの家のほっぷとほっぴが通りかかって、ぶなの森のどうくつへ行くところだと言います。1番うえのとびは、行ってみたい!とついて行くことに。下の3匹は残って遊んでいましたが、とびがいないとなんだかつまらない。あとを追うことにしました。でも、歩くうち急に空が暗くなり、雷がなって雨も降りだしました。3匹はあわてて近くの岩穴に飛びこみました。すると、雨が上がって向こうからやってきたのは、とびにほっぷとほっぴ。目指していたどうくつは、この岩穴だったのです。子うさぎたちはそろってどうくつの中へ入っていくと、暗くてせまいトンネルをぬけた先に大広間があって、宝石のような光が天井いっぱいにまたたいていました。どうくつにすむ蛍の光でした。子うさぎたちはその光に案内されて無事にどうくつをぬけることができました。穴を出ると向かいの山にぶなじいが見えて、みんなで呼びかけると風がふき、返事が返ってきたようでした。その晩子うさぎたちは、夜空の星をながめながら眠りにつきました。 (は)