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チャーリーとフロッグ 手話の町の図書館となぞのメッセージ

 

チャーリーの両親はいろいろな動物を助けるのが大好き。あちらこちらを飛び回って、いろいろな動物を助けている。だけどチャーリーは、放りっぱなし。今回はアフリカに行くので、祖父母の家に置いていかれた。そしてこのおじいちゃんおばあちゃんも、テレビを見ることにしか興味がない。だけど、このまちで、チャーリーは友だちを見つけた。手話で話すフロッグ。元気いっぱいの女の子だ。フロッグの家は聾学校を運営していて、手話を言葉にしている家族が多い。やはり知り合ったアギーというおばあさんもこの学校の昔の卒業生。アギーは手話で何かを伝えようとした後、突然図書館から消えてしまった。謎を解決してアギーを見つけようとするチャーリーとフロッグ。そして同時にチャーリーは、寄宿学校に放り込まれる予定を回避して、なんとか仲良くなったフロッグたちと一緒にすごせるように、祖父母の家でくらしたい。おじいちゃんやおばあちゃんに目を向けてもらいたいのだ! アギーを追いかける怪しい二人の男の正体は? ネグレクトされてるチャーリーの深刻な姿も、暗く描かず、手話と声のコミュニケーションが共存するまちが自然に描かれている感じが魅力。