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たなばたまつり

 

七夕まつりの3日間。6日の朝、ちよこちゃんたちきょうだいは、里芋の葉にたまったつゆをとって墨をすり、七夕の短冊を書きます。切り紙細工といっしょに竹に飾ると、風にゆれてきれいです。軒下には、ちよこちゃんたちの着物を着せた七夕人形。丈夫に育つよう願いをこめて、つるすのです。野菜やます、ふるいのお供えは、豊作を祈って。その晩は、きなこやあんこを和えたほうとうを食べます。

明けて7日は盆始め。おじいさんとお墓のそうじに行きます。そして夜は、女の子たちがちょうちんを持って、歌いながら町を行列。そして8日には、七夕飾りの竹を川に流して、来年も七夕様がおいでになることを願います。

七夕ほうとうは、長野県松本市の地区で食べられるもの。七夕を祝うこれらのならわしに新鮮な発見と、深い味わいがあります。 (は)