妖怪退治をたのまれた若者がこねこを拾ってかわいがる、妖怪退治に出ようとするとこねこが止めるが、実はそのこねここそ妖怪の正体だったという「猫魔ケ岳の妖怪」。突然あらわれた子は、実は雷の子どもで天にのぼった。その子の仲良しが天に会いに行くと・・・「天にのぼった若者」。美しい娘が恋したのは杉の精、という悲恋「大杉とむすめ」、助けてかわいがった子狐が実はおいなりさまのひとりっこで、お礼に素晴らしい稲をさずけてくれる「おいなりさまの田んぼ」の4編収録。絵本的な装丁だが、よみでがあるので、小学校の中級くらいから。素直に楽しめる作品