”教科書”と銘打っているが、実際授業や学習の副読本になりそうな本。個人的には「理解不測のことは伝わらない」という章だった。あたりまえだけどそのとおり。自分でもわからないことをうまく伝えることなどできません。10を調べて1を書けという姿勢とそのための資料の当たり方やインタビューのやり方へのアドバイスも書いてある。最近、論理的な文章を書いたり読んだりすることの重要性が指摘されているが、それよりもう少し守備範囲は広く、実用的だが、マニュアルというより心得的な面が強い。即効性よりも実力をあげることを重視していると言えると思うので、文章力をあげたい人は、入試直前ではなく余裕のあるときに読んで自分なりに練習してみるのがよさそう。