12歳のメアリと10歳のジーンは、離れて暮らすパパの元へ向かう途中、船が難破。4人の赤ちゃんと共に乗りうつったボートで小さな島に流れ着く。幼いころにママを亡くして何でも自分たちでやってきた2人。テントを張り、ベビーカーを作り、島のバナナやココナツ、ハマグリを食料にする。ある日、妹のジーンが大きな足跡を見つけ島の探検へ出かける。すると、別の浜辺に小さな家があり、おじさんとオウムが住んでいた!元船乗りのピーターキンさんは、弟のうるさい嫁とガキどもから逃げてきたと話す。そうは言いつつ、メアリや赤ちゃんたちとかかわるうち、その可愛さにほだされていき、メアリたちの遭難から3か月、クリスマス・イブにはプレゼントを用意するまでになる。そして、そのクリスマスの朝、ジーンが空き缶に入れて流し続けた手紙のおかげで、パパたちの乗った船がやってきて、姉妹は楽しい冒険の思いを胸に島を離れたのだった。
”少女版ロビンソン・クルーソー”とうたうにしては、冒険味が感じられない。ふわふわした挿絵とともに、遭難なのに赤ちゃんのお世話を朝から晩までできると喜ぶ主人公の甘さに、気持ちが入りませんでした。 (は)