アメリカで半世紀以上子どもに親しまれたというテレビ番組の出演者フレッド・ロジャーズ(1928-2003)の半生をつづったノンフィクション絵本。
幼い頃ロフレッドは、アレルギーで外に出られず、学校ではいじめにあった。心の支えはピアノやパペット人形、おじいさんや近所のおばさん。おじいさんは「そのままのおまえが大好きなんだ」と言って、フレッドのやりたいことをさせてくれくれた。成長するうち、思うように人と接せられるようになったフレッド。テレビ局に就職し、子どものための番組を制作するように。やがて自分自身が出演するようになり、子どもの頃おじいさんに言われて勇気のわいた言葉を、今度は自分がテレビの向こうの子どもたちへ呼びかけるようになったのだった。
子ども番組のタイトルは「ロジャーズさんのご近所さん」。日本でも”ご近所さん”という言葉が生き続けるようにしたい。 (は)