「おふろばをそらいろにぬりたいな」 いけないよと、とうさんに言われても、ぼくの夢はどんどん広がっていきます。
天井はどの部屋も緑色に。窓をあちこちにはめて。うちの周りの壁には大きいおかしな絵を描く。子どもがケーキに足をつっこんで遊んでる絵さ。ぼくは「にじみたいなおうち」をつくるよ。そこに友だちみんなと住むんだ。うちの周りにいっぱい種をまいて草木を茂らせ、その周りに広々とした海もつくろう。
おふろばからこんなに広がる空想の世界。「にじみたいなおうち」に住む子どもたちの顔を、センダックは青、赤、黄、緑、紫・・・と虹色に。子どもはなんなく受け入れるでしょう。 (は)
(原書:ハーパー社)