第１章：小学４年生から中学生に向けた命の授業（性教育）の実践例、第２章：命の誕生の奇跡と、妊娠の経過、宇宙の生命誕生の歴史、第３章：遺伝子による性の決定から思春期の第二次性徴、恋愛について、第４章：自分と相手を大切にする性関係、男子の性の悩みや性感染症について、第５章では性の多様性（ＬＧＢＴ）について当事者の声ものせる、という構成。
全体として、命は素晴らしいもの、命を大切にという観念的なメッセージ色が強い。助産師や産婦人科医、母親、父親、祖父母など、いろいろな立場の大人が繰り返すメッセージはもちろんとても大事なことだが、中高生としてはより実際的なことを知りたいし、正しい知識が必要です。ネットやＡＶ、雑誌などで得られる性メッセージは「大人の創作」で「事実からはほど遠い」と書いであるだけでは伝わらないし、中高生の抱える具体的な悩みは解消されない。
中学生以上向けには姉妹編の『大人になる前に知る 性のこと』にまとめて、命の大切さにしぼった内容で小学生向けにつくってはどうかと思いました。 （は）
